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301 そして思い出す、甘くて痺れるような気持ち。 そんなことが詰まった服。 ブランド名だって 服の色合いだって 全て許せちゃうくらいに単純で 涙より先に笑いが溢れてしまう。 AOI 全ての服にそう書かれたタグ。 蒼色の裏地のポッケの服に苦笑する。 「ステキな服だろう、“AOI”というブランドを立ち上げたのはね、」 その次の言葉を聞かなくても嫌でもわかる。
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