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4 『はるを送ってやって。』 ラインの送信先は、幼馴染の翔太。 翔太は幼馴染であり、俺のルームシェアメイト。 晴人はまだ高校生で、きっと俺の部屋から出たはいいけどリビングでどうしよもなく丸くなっていることだろう。 家までは少し距離があるし、送ってあげないと可哀想だ。 今の俺じゃ、無理だから… 今は15:30を回ったところ。 翔太はカフェでの仕事に出かけてるけど、ランチが終わって一旦クローズする時間だったはず。 俺の頼みだし、きっとすぐに飛んでくる。 ガチャ、と大きな音が遠くで聞こえて ほら、焦ってドタバタうるさいし。 リビングで話し声がしたと思ったら、部屋のドアが勝手に開く。 「蒼…っ!」 こいつは俺のことになるとすぐに心配するんだ。 「…。」 「蒼、服着て。冬なんだし風邪引くよ?」 裸で寝そべったままの俺に、その辺にあったガウンを巻き付けてくる。 布団まで掛けてきて。 …って、こいつが泣きそうな顔してどうすんだよ。
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