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こ、ここがあのランチタイムの秘密の花園……
ラブラブカップルが何組も人目をはばからずイチャイチャしていて眩しかった。
この学校の風紀はどうなってんだ?!
乱れてるだろっ!
風紀委員よ、取り締まれっ!
私には一生縁のない世界だと思っていた。
私達が一歩屋上に入ると、そこにいたカップルがみんな一斉に振り向いた。
そりゃギョッとなるよね…この身長差……
私の頭は小谷君の胸の位置までしかない。
手をつなげば捕えられた宇宙人状態。
とても恋人同士には見えない。
親子かって思うもん。
いやもう、おじぃちゃんと孫かもしれない……
みんなからの視線が痛い……
「おーい大山。ここ座ろうぜー。」
小谷君は周りの視線を気にする様子が全くない。
大物なのか鈍いのか……見た目は超大物だけど。
「ねぇ小谷君、気にならないの?」
「なにが?」
「みんなからの視線っ。」
「今更だな。俺小学生の頃180cmあったし。」
ひゃ、ひゃくはちじゅう?小学生がっ?
「その身長でランドセル背負ってたの?」
「背負ってたよ、ピッチピチになりながら。」
想像したら笑ってしまった。
おっといけないっ…本人は気にしてたかもしれないのに。
慌てて口元を抑えた。
「別にいーよ。もっと笑って…可愛いから。」
小谷君が私の手を握って下に下ろした。
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