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初デートだってのに何回濃厚なキスをされただろう……
最後らへんはそんな声が聞こえてきそうになったら、そこのあんたっシャラ────ップ!って叫んでた。
小谷君のせいかおかげか、私も強くなったかもしれない。
小谷君が長い手を軽々と伸ばしてお目当てのパンをGETして帰ってきた。
「お待たせ~さぁ屋上行って食べよう。」
「あ、小谷君危なっ……」
小谷君は私と付き合うようになって下ばっかり見てるせいか頭をしょっちゅうぶつけるようになった。
「いっ…たぁ~。」
「大丈夫?」
学校ではクラス名が書かれたプレートが小谷君の天敵だ。
私もずっと小谷君を見上げてるせいか首が痛い。
私達はもうすっかり秘密の花園の住人だ。
小谷君はここぞとばかりにすっごくベタベタしてくる。
かなりスケベなやつなんだと付き合ってからわかった。
「う~ん……」
小谷君が私をまじまじと見ながら唸りだした。
「小谷君どしたの?」
「いや…どうなんだろうと思って。」
「なにが?」
「俺って大きいだろ?でも大山は小さい。」
今更なにを改まって言っているんだろうか?
小谷君は私の耳元でそっとささやいた。
「だからぁ、俺のが大山に入るのかなって思って。」
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