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「まあ確かにキスする時困るわな。俺キスすんの好きだし。」
…………そこ?
「でも抱っこしてすれば良くね?大山軽そうだから全然問題無し。」
小谷君は私をまるで子犬を抱き上げるみたいにひょいっと持ち上げた。
わわわっ、高いっ!
なに?小谷君ていつもこんなに高い目線なの?
「なっ?大丈夫だろ?付き合おうぜ。」
「……ムリです。」
「なんでだよっ?!他になにが問題なんだ!!」
「もっと客観的に私達を見ろよっ!!」
次の日から小谷君の猛烈アピールが始まった。
「将来大山に告白してくるのがマジック・ジョンソンとチェ・ホンマンだけだったらどうする?」
小谷君は私と同じクラスで席も隣同士だ。
どんだけ話すんだってくらい話し掛けてくる。
「どっちも2m越えだぜ?あん時小谷君にしとけば良かったなって後悔するだろうから付き合おうぜ。」
現実味のない話をされてもなんとも思わない。
「世界一高い人は257cmらしいぜ?なんと大山と112cm差っ!50cm差なんて可愛いもんじゃん。」
ホントだっとはならない。
「ちなみに世界一小さい人は54.6cmだって。」
なんだその付け足しのウンチクは。
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