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「大山こそさー…なんでそこまで俺と付き合うの嫌がるの?」
「それは身長差がっ……」
「理由それだけだろ?」
それだけって……
「そんな理由だけで諦めれるわけないじゃん。」
私を食い入るように見下ろしてくる小谷君の真剣な眼差し……
見上げていると、だんだん首が痛くなってきた。
結構な理由だと思うんだけど…小谷君にとっては取るに足らないことらしい。
「他に理由が一つでもあるなら諦めるよ。」
「しつこいとことか、人の話聞かないところとか……」
「ちょっと待て。10個あるなら諦めるよ。」
なに勝手に増やしてんだよ。
「じゃあ逆に聞くけどなんで私なの?」
「ちっちゃくて可愛いとことか、ちっちゃいから守ってあげたくなるし、ちっちゃいからもうっ見てるだけでキュンキュンするっ。」
全部ちっちゃいからなんだな。
「背の高い男ってのは背の低い女の子を好むの。もう俺にしとけって。」
小谷君のこの自分の気持ちを押し通す一直線なとこには正直グラッときてしまう……
周りの視線なんかものともせずに堂々としてるとこも羨ましいと思うし、素敵だなって思う……
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