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「だいじょうぶです、大丈夫。
大学、落ちて凹んでとかないです」
「アァ、よかった、よかったわ!」
オバチャンの指が震えてたみたいで
ホンマに申し訳なかった。
「すみません、余計な心配かけて」
「こちらこそ、ゴメンね。
可笑しなこと尋ねて」
「むしろ・・・」
あかん、見ず知らずのオバチャンに
何を相談しようと・・・、
「むしろ?」
でもオバチャンが優しそうやから
「受かったんですけど、私、大学より
美容師になりたいんです」
「美容師さん?そう言えば
綺麗に髪を結んではるわ」
「これは毎朝、お父さんがしてくれて」
そう、ウチは美容師一家。
「お母さんもお兄ちゃんも、お嫁にいった
姉さん夫婦も美容師なんです」
「そう、お洒落な御家族ねえ」
「私もそうしようと・・・」
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