もう天使ではいられない 6 ほんの少し・・・

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そう、クラスに5、6人はいる。 「絶対、東大以外考えられへん!」 なんかこだわってる子。 まあ、勉強してきた集大成やからなあ 理解出来んこともない・・・?ん?? 「どうしたの?」 「私も・・・意固地な拘り、かなあ?」 「美容師さん?」 「うん、せっかく他の勉強も出来る  チャンスを親がくれてるのに」 「そうやね」 「暖房利いてるけど寒いね」 オバチャンが缶のミルクティーを 買ってきてくれた。 「私も息子が自慢やったから  プレッシャーやったかな・・・」 あかん・・・なんかオバチャン、危ない感じ。 「プ、プレッシャーなんか・・・」 「もっと色々話、聞いてあげたら」 「そんなん、考えたらアカンわ!  そんなん、ちゃうと思う!  オバチャンら家族のせいやない!  ウチら子供が勝手に  『こうやないと嫌!』とか  考えてまうねん、オバチャンは  悪くないよ!悪くない!」 ヤバイ・・・止まらへん、 「オバチャンこそ、ここで、ここで」 「ごめんごめん、ごめんなさい」 オバチャンが肩を抱いて止めてくれた。
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