一話 始まりはあの日から

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それから、この家では笑っていない。笑えるはずがない。 こんな冷たい家で笑えるはずがない。 私は愛されてなんかいない。 誰かここから救い出して欲しい。 また、いつもの日常が始まる。冷たく暗い日常が 早く、あの人が迎えに来ればいいのに…… 早く、私をここからこの家から、救い出して欲しい。 ここから、この家から出られるならなんだってする。誰にだってついて行く。 それがたとえ人間ではなく、妖怪だったとしてもそれでも別に構わない。
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