プロローグ

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 誰かが勝手なことを言っている。  無理だ。できない。  痛いんだ。苦しいんだ。  こんなに辛い思いをしているというのに。  いっそのこと、死んだほうがましだ。  全てを諦めて、カイトは固く目を瞑った。  これほど明確に死を意識したことはない。  まもなく訪れた激しい衝撃が、カイトの意識を彼方へと吹き飛ばした。
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