SOUL OUT

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「たまには、病院に行ってみてはどうだ」 「えー、めんどくさいからいいよ」 「お前だって住処に帰らぬではないか」 「病室が住処って、なんか縁起が悪そうなこと言うなよ。まあ、ときどき様子を見に行ったほうがいいのかもしれないけど、事故った自分の体をみるのはあまりいい気持がしないというか、しんどいというか」 「事故は自業自得だろうに」 「そうだけどさあ」 「歩道がないとはいえ、なんでまた、あんな見通しの良い一本道で車に轢かれるかね」 「気の緩みかな。受かると思ってなかった高校に合格しちゃってさ、無事に中学も卒業できて、なんか浮かれちゃったんだろうね」 「だからって猛スピードの車に飛び出すことはないだろう」 「面目ない」  そういって、クソガキはきまりが悪そうに笑って見せた。  食えないクソガキだ。嫌味の一つでも言ってやりたくなった。  なぜなら、化け猫はクソガキが車に轢かれた理由を知ってるからだ。
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