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「台本の読み合わせですか? 感心、感心。文化祭も近いですからねぇ」
いえ、私は……と言いかける飛鳥を制止するように、日和が口を挟んだ。
「トッチー、来週こそは柔道部に言って、舞台確保してくれる? 2週連続で畳置かれちゃ、動きの練習できないよ~」
「オーケー、オーケー♪」と、顧問の土地本先生は歌うように返事をし、指でOKサインを作った。
「じゃあ、部室も狭いし、2人の練習の邪魔になるから、私は消えますね」
そう言うと、ドアをパタンと閉めて、土地本先生は去って行った。
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