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「ちょっと、私……」
演劇なんてしない、そう言いかけた飛鳥に、日和が真顔を向けて忠告するように言った。
「飛鳥さん、文化祭の出し物、クラスで何やるか知ってる? 多分知らないよね。飛鳥さん、ちっともクラスに馴染んでないし」
図星だった。けれど、何で隣のクラスの日和にそんなことを言われなければならないのだ。
小さく憤っていると、さっきの真顔から、日和が瞬時におどけた顔をして見せた。
「な~んて、私も、自分のクラスに馴染んでないの!」
パイプ椅子から転げ落ちそうになるのを、飛鳥は何とか堪えた。
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