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「台本読んでくれたんだ~、面白かった?」
部室兼体育館倉庫の鍵を開けながら、のんびりとした口調で話しかける日和を、
「どういうつもりなの?」
と、飛鳥は詰め寄った。
「あれ、あなたが書いたの?」
日和が置いていった演劇台本。
その内容は、若くして有名女優となった少女が、ステージママである母親と決別するまでの物語だった。
しかも、そのタイトルは『good-bye mother』。
完全に飛鳥の人生を意識して書かれたとしか思えなかった。
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