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ケレンの上等攻撃スタイルがファリスを襲う。が…硬い音が響き渡った。鬼のようなヘル・コメディアンの攻撃は見事に防がれてしまう。ガっ、ガっと面白く無い音が鳴ると、レッド・クイーンは空いたスペースに逃げていき、ヘル・コメディアンに一撃。
防御、防御、一撃。防御、防御、一撃。
……………やがて勝者の名が告げられた。
「勝者レッド・クイーン!」
馬鹿なッ。そんな小説より奇なりな話があるかボケッ!
「いや~嬢ちゃん、ディフェンスがやたら上手いの~。経験者か?でもまだもう一戦有るでぇ~。あと三連勝すれば嬢ちゃんの負けやでぇ~。負けた場合はどちらかが丸刈りにしようや。」
こないクソガキにメンツ潰されてたまるか。
第二戦が始まった。しかしながら、ケレンはファリスのヒットアンドアウェイの攻撃に見事に翻弄されてしまう。残りヒットポイントが少ない時に…
「お前はなんでノリツッコミをしてしまうんじゃ!ああ!ああ!残りエイチピ~が~!」
見事にファリスは勝負に勝ってしまった。
それにしても、この戦いはナンジャ?防御、防御、攻撃。まるでボケとツッコミやないか!まさかこのガキにこんな当て付けされると思わなかったで…。
若造が!と思ったが自らも若造な事に気付かなかった。
ワイの完敗や…。
二人は握手した後、残り時間が3分だった事に気づき。急いで訓練場に向かった。不思議と後腐れは無かった。
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