模擬戦

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「奴らコクリがかかってるからって「ウェアウルフェン」まで出してきよった。大人げ無いやっちゃで。アレはキョウト学会の指揮官機や。あらカムリの髪の色とシノギリスの髪のカラーリングに合わせてるんや。因みに仲間内じゃ「シルバーウルフ」と「スカーレッドウルフ」と呼ばれとる。ワイのは「イエローウルフ」じゃ!」 ただのコボルデが黄色くされてるー。 「嘘や。ただの黄色いコボルデや。あいつらだけズルいからおやっさんに言って特別に色を塗らせて貰ったんじゃ。」 そうですかーと答えた。 「今の戦力じゃ絶対勝てへん。そやからワイは隠し玉を使う。」 「隠し玉?」 試合直前 月食力がエネルギーを解放する。その凄まじい熱力量がムーン・ビースト間に吹き荒れた。動力振動が両軍のムーン・ビーストをより一層猛らせる。両軍ガンを飛ばしい合うように錯覚をする程の闘志をバチバチと迸らせていた。 「!?」 味方陣営に緊張が走った。「そんな…。」「嘘だろ…。」味方間の通信であからさまに動揺を露わにした。 敵の先頭部隊に指揮官機シルバーウルフと副官機スカーレッドウルフが姿を現していた。 副官のケレンも泡を喰いながら言った。 「馬鹿やでこいつら。ワイらをナメすぎやで。この戦い捨てたんか?囲って潰したる。ムゴル!」 「おう!」 「五機でカムリの首だけ狙えや!他の奴らはどーだってええ!告白奴らにさせたろうやないか!一同吠えろや!ワイらも突撃するで!」 おおーと心を皆で一つにした。 作戦前敵陣 「カッ、カムリっ。キ、キサマの好きな女は誰なんだ!おっ、教えろ!」 「別にいねーけど。」 「!?」 シノギリスは心が何かでグサリと刺されたように錯覚した。が、 「誰もいないんだな?」 「まあな。」 ニッコリ笑うと上機嫌に微笑んだ。 「貴様はいずれ私が倒すからな。」 「お前には負けねーよ。」 「女なんか作ったら人質にとるぞ。弱みが貴様にはできるんだからな。」 そうかよ?と言うと言った。 「今回の模擬戦、どういう布陣で行く?お前の考えを聞きたい。」 「むっ。今回はアッサリ勝ってしまうんじゃないか?誰が指揮しても、大将をガッチリ固めておけば、戦略の前にメンツで勝ってしまうなら私が前線に行けば、攻守ともに遜色ない布陣が出来るんじゃないかな?」
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