模擬戦

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態勢の立て直しを図る為、使え手段を講じようと、再び状況を整理する。 今倒された俺。味方機は何してる?シノギリスはどうした?と辺りを見回すと、紅い機体・スカーレッドウルフも倒されていた。そうか…恐らくはムゴルを倒した時、シノギリスの死角から総力を挙げて敵軍が体当たりをしたんだ…。 紅いボディが倒されて偶然モニターの位置に重なってしまったせいでディスプレイが紅くなったと錯覚したのか…。一緒に倒されたシノギリスとどの様にして起き上がろうか? 正面を見た。見上げる敵の数は一、二、三、四、五…。多すぎないか?なんだ?錯覚か?再び数え直した。駄目だ。どう考えても多すぎる。…って事は 「お前ら何やってるんだ!」 なんと友軍までがカムリ機とシノギリス機を袋叩きにしていた。 「何やってるんだ!お前等!神聖な戦闘で何をふざけている?お前等の悪ふざけが味方にどんな損害を与えるかわかっているのか!」 味方側がピクリと動きを止めた。が、悲鳴交じりの声で、味方は叫んだ。 「テメェーカムリー!一人だけいいカッコしてんじゃねぇーぞ!お前見たいなのがいるせいで俺達みたいのにいつもおこぼれがねぇーんだろうがぁー!」 そーだ、そーだ!と自軍から囃し立てられた。何を言っている?血迷ったのか? 「いいか?お前等!これが実戦だったら…。」 「黙れカムリ!お前ばかりいつもいつもモテやがって!俺達の好きになる女好きになる女みーんな!カムリ君が好きだの、やれかっこいいだの!ジュノンボーイだの、ビジュアル系だの!お前の事一色なんだよ!だからたまには恥をかけ!かっこ悪いところを見せろよ、クソカムリ!」 わーっとMBで総員が 拍手した。 「こんな陥れは受け入れられない!どいつもこいつも命がかかっている時に…はッ。」 この内応工作は事前にされていたものに違いない。恐らくは最初からシノギリスと俺だけしか動いていなかったっんだ。初めから皆んなで俺達を嵌めるようグルだったとしか考えられない!こんな話をまとめられる奴って言ったら…。」 「明察の通り、ワイが黒幕や…!」 やはりこんな策があったんだ!その破廉恥で奇想天外な策にカムリの頭がカチ割れる様に痛くなった。 「カムリちゃ~ん、自分完璧人間だと思っとらんか?」 「何?」
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