ファリスとカムリ

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「おやっさん!」 「この日を待ちわびたぞ。ファリス。少しはMBの操縦も上手くなったか?ハッハ、お前操縦はからっきしだったからなぁ。」 十年前、ファリスとカムリが狼に襲われた日。運命的に出会った恩人。「おやっさん」。本名をガイスト・カグツチ。34歳。その正体はキョウト学会のボス。表向きは学長で様々な境遇の孤児の育ての父。裏向きはキョウト国内のレジスタンスの首魁。ある時はキョウト国を欲しがる権力者・賊共を火の海に沈め誅伐する。またある時は自身の技量をもって青年レジスタンスを指揮する大将。 そもそも「キョウト学会」とは何か? 孤児を引き取り、衣食住を保証し、勉学を通してコミニュケーション技法を教育していき。自分の様な境遇の子供を二度と生み出さないような環境を作っていく教育機関。と表向きのキャッチコピーはこんな感じかな? 裏向きは全国から秘密裏に孤児を育てあげ、各地でレジスタンスとして活動する組織の裏の名称。レジスタンスの活動内容として、キョウト国内の侵略勢力の排除。統治者ができないように工作。各レジスタンスへの支援。物資の横長し、補給。後方支援。スパイ活動等。国家や特権階級への反発を理念としている。孤児や貧困層等の社会的弱者への支援を訴え、王族の廃止を訴える。戦闘のプロフェッショナルを教育すべく、5~9歳まで年少組。10~14歳までが年中組。15~19歳までが年長組として育てられる。少年兵は作らないという理念のもと15歳以下の子供には戦闘をさせないという矜持がある。実際に戦闘(MB)に動員できる人数は最大30人程度で一国家の三分の一にも満たない。 少数精鋭を信条にしている。神出鬼没の遊撃戦が得意で相手へ奇襲をかけるのが常套手段。っとまあこんな所。疲れちゃった。 「おやっさん。本当に僕戦争に加わらなきゃいけないの?」 ファリスは悲痛な面持ちで答えた。 「そうかぁ。ファリスは昔からそういう子だったもんなぁ。でも大丈夫。初陣は皆んなが守ってくれるから安心しろよ。皆んな俺が育てた百戦錬磨の子達だから。月食力が極端に低い事なんてハンデにならない。経験と技術を磨けばそれだけで…。」 「そんな事を言ってるんじゃ無い!」 「どうしたんだファリス?」 突然の激昂に動揺するガイスト。
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