誰にも渡さない

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 美紅の部屋の美紅のベッドの上で、俺の腕の中に美紅がいる。  とろりとした空気に包まれてただただ幸せを感じる。 「・・・好き・・・」  美紅がそう繰り返すから。 「俺も、好きだ」  力いっぱい抱きしめる。 「愛してる」  そんな重い言葉はたった18年しか生きていない俺にはまだ言えない。  だけど。  いつか。  美紅のすべてを大きく包み込める男になる。  それまで。  絶対にこの手を離さない。  絶対に誰にも渡さないー。
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