誰にも渡さない

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 今、その美紅に触れることができる。  額からまぶた、耳元、頬、唇と、ゆっくりと下りていく。  首筋から鎖骨へと進むと一瞬だけピクリと身体が固くなったけど押し返されることはなかった。  それに勇気をもらってそっと胸元のボタンに指をかけた。  ひとつひとつ外していくと、想像以上に白い肌が現れてくる。  もともと色白の美紅だけど、普段隠されている部分はこんなにも白くて綺麗なのかとますます動悸は早くなる。  華奢な肩にかかった細い紐をずらして小さなふくらみに触れた。  柔らかい・・・。  気持ちいい・・・。  欲するままに唇を寄せた。
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