ユメコの見果てぬ夢

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「……もしもし? どうしたの? ユメコさん?」 編集部でユメコからの電話を受けたMは少し焦った。 「…………死にたい」 Mは立ち上がり、急いで支度してユメコのアパートへ向かった。女性漫画家には心を病む者が多い。Mは経験上、そのことをよく知っていた。 「……来てくれたんですね。アタシ嬉しい」 アパートで自分を迎えたユメコの姿にMは仰天し、しばらく立ちつくした。
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