優と優紀

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部屋にシーツの擦れる音と、ベットが軋む音。 そしてその上で甘い声を漏らす女。 あえぐ声が早くなり、「っく・・・。」と男が声を出す。 やがてシーツとベットが軋む音は聞こえなくなる。 次に聞こえてきたのはリップ音。 それもすぐに収まる。 「わりぃ、帰るわ。」 男はすぐに着替えると何事もなかったように、シャワーも浴びずに部屋を後にする。 「優、シャワーいいの?」 布団で体を隠し、女が起き上がる。 「ん。帰ってから浴びるからいいよ。」 またな。 部屋から出た後、マンションのエレベーターのドアにもたれる。
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