水族館①

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水族館①

 ある日曜日、○○水族館はたくさんのお客さんで賑わっていた。  「ママ、いつ入れるの?」 「あと30分かなー」 「楽しみだね!お魚さん、たくさんいるかね!」  「開場でーす!前のお客様から順番にお入りください。押さないでくださいねー!」 係員の声が響き渡っている。 中に入ると、暗闇の世界が広がっていた。暗闇というよりは深海と言ったほうが良いだろう。 そこにはチョウチンアンコウなどの深海生物が展示されていた。そう、そこは深海コーナーだった。 深海コーナーの次はアマゾン川、そして太平洋と様々な海の生物のコーナーが次々と現れた。   「わー!イルカさんだ!エイさんだ!ジンベエザメだーーー!」 「うぉ!ホオジロザメだ!かっけー!!」 「見て見て!ちっちゃいお魚さんがいっぱい!」 「すごいねー。水族館に来ると安心できるよね」 「安藤さん、僕と結婚してください!」 「!?…、もちろん?」  水族館の中では、大きい魚を見て騒ぐ男子や、小さい魚が可愛くてキャッキャいう女の子、その子達の両親、そして、プロポーズ!、様々なことが起こっていた。 水族館はとにかく様々な用途で訪れることができるから人間にとっては憩いの場所である。 人間にとっては。
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