7月 part2

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「………!」  信じられない。オーナーのクイーンと同じ味だ。 「…どうやって作ったんだ。なにをつかったら、こんな味になるんだ」  七星は、驚愕している俺に微笑む。 「ホワイトラムは、『バカルディ』。 ドライベルモットは、『ノイリー・プラット ドライ』。 それに、オレンジキュラソー、グレナデンシロップ。 どのバーにも置いてあるような、有名なお酒や材料ばかりです。 …ただし」  七星は人さし指をたて、片目をつぶって続けた。 「オーナーは、これらをベースにして、ひと工夫加えているんです」
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