二章

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するとまたしても携帯から機械音が鳴り響いた。しかし今度は一瞬だった。おそらく坂東からのメールだろう。 ウルシダは携帯を再び手に取り画面を覗き込む。 そこにはこう書かれていた。 一応念のため書いとく。 ・日時 十月十日 ・時間 十二時 ・場所 A駅の中央改札口の前 ・期間 十月十日から十月十六日の一週間 婚活パーティーの内容は下のURLから調べてくれ。 http://○X△○○□ 健闘を祈る。頑張れウルエ!! ご丁寧にさっきメモした事まで書いてある。これが気の利く男の振る舞い方か。見習うべき事が多すぎる。 しかし、ウルエとはまた懐かしいあだ名を出してきたものだ。あだ名といっても小学生の頃に坂東が数回呼んだだけのもので、全く浸透はしなかった。
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