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「そう、全てはあのボインに、可愛いわらわの階層守護者達はたぶらかされたのじゃ」
エルサルバドルは毒ガストラップを点検して、坑道内の気流の変化を確認している。
「そういうわけだったんですね」
「そういうわけだったのじゃ、それで、おぬしのところへ、ダンジョンを借りに来たのじゃ」
「なるほど、納得です」
(・・・エリザベートさんが悪魔界でも不貞の限りを尽くし、権力者を使いのし上がっている情報は、黙っておこう)
エルサルバドルは心の中でそう呟くと、ひしゃげた鉄板を曲げて伸ばし、金属レールもクリップを伸ばすかのようにまっすぐにした。
「エリザめぇ、思い出すだけで、ムシャクシャするのじゃああ。おのれえぇ、わらわにもぉ、あのおっぱいがあればあぁぁ」
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