1章 のじゃロリ魔王 物件探し

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黒檀のテーブルに、肋骨で組まれた細工椅子があり、その横に人間皮張りソファーがある。 そこに座り、足をプラプラさせている小さな少女と、書類を並べるスーツの男性がいた。 「ではこちらにサインをお願いします」 書類の下部に署名欄がある。 悪魔財団法人 賃貸ダンジョン斡旋協会 ブロンコ不動産 エルサルバドル パルプト ブルボン 「わかったのじゃ、ペンを貸せぃ」 ロニセラ 小さな少女はそう記すと、書面から紫色の渦が湧き上がり、ボウッと燃えた。 「ご契約ありがとうございます、ロニセラ様」 「うむ、今後ともよろしくなのじゃ」 *** 小さな体に2本のツノ頭、深紅のローブに背負った巨大両刃斧の少女は、名をロニセラという。 今回初めてダンジョンをもつ初心者魔王だ。今回ブロンコ不動産に来たのは4回目。従業員から「ヤダヤダ娘」というあだ名をつけられていた。 「今回より新しく担当させていただきます、エルサルバドルと申します。では、条件に見合う物件を探しますので、いくつかの質問にお答えください」 「どんとこいなのじゃ」 ロニセラはソファにもたれかかると、足を組み、薄っらと笑った。 「二段ジャンプはできますか?」 「のじゃ?……」 image=513272349.jpg
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