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館の窓からブロンコ氏が外を眺めている。
その手にはダイスが握られている。
彼は20面体ダイスを5つ振った。
「よし、目星成功!ってあれ?もう死んでるー」
ブロンコ氏はダイスを振ることで発動する技能〈目星〉により、現在の戦況の把握を行なったが、いつのまにかこちらが断然優位になっていた。
外を眺めると、人間達全体にかかっていた魔法効果が切れて、分身達が活躍し始めている。
「もういっちょいってみよー」
カラカラ、とダイスが振られ、今度は技能〈死者蘇生〉が発動する。
人間の兵は命を落としたものからゾンビとなり、ゾンビは人間を襲いゾンビとなる。
館の周囲はバイオハザード状態になり、逃げ惑う兵士を追いかけるブロンコ氏のコピー体と、命が絶たれたそばからゾンビとなる人間とで、混乱を極めていた。
「うんうん、いい光景」
そこへ、何やら館の方に走ってくる人影があった。
ゾンビの恐怖から逃れようと、3人の男と、一人の女が、ゾンビを避けながらこっちへ向かってくる。
「おや、なんだあのハーブで回復しそうな人間は」
この人間たちは放っておいたら、館の中に仕掛けてあるショットガンやロケットランチャーを使って攻撃してきそうだっただので、館に招き入れたのちに、1人ずつ始末した。
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