5章 伝説の勇者

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地面に亀裂ができるとともに、斬撃と岩石が三叉に分かれ、それぞれを攻撃する。 たかしは斬撃を剣でなぎ払いマントで岩を防いだが、防御しただけのピコとプッコは、そのまま体を切り裂かれて死体となった。 「たかし様、ここはもう剣技で早期決着をつけるべきです」 「そうだな」 たかしは居合の構えを取り、力を溜め始めた。 「そーゆータイプには、こーゆーふうにせいって言われとるんじゃよ」 ロニセラは魔法で、自身の素早さを上げると、たかしに向かって嫌がらせ魔法をかけた。 攻撃力低下。しかし効果がない! 防御力低下。しかし効果がない! 回避力低下。しかし効果がない! 命中率低下。しかし効果がない! 嫌がらせの魔法は全てマントによって防がれた。 「くぬーーっ、効かんのじゃ!」 「これで終わりだ!!!!」 たかしが横一閃、空間ごと切り裂く剣撃がロニセラの胴を2つに切り裂いた。 「フッ、終わったな」 「たかし様!まだですっ!!」 そうマントが叫んだ時、ロニセラが背後から振り下ろした一撃で、マントは2つに避けてしまった。 同時にたかしは背中に深い傷を負う。 「ふーっふっふ、馬鹿じゃのーーぅ、わらわがあんな溜めの長い攻撃を避けんわけがないじゃろう」
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