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「クソっ!!回復魔法!蘇生魔法!」
勇者の傷が回復し、死体だったピコとプッコは蘇る。
「それじゃあ、猛毒魔法なのじゃ、人間ども、苦しんで死ぬがよい!!」
勇者は剣で防いだが、またピコとプッコは命を落とした。今度は口から泡を吹きながら。
「クッ!ここは一時撤退だ!!」
「残念なのじゃ、ボス戦からは逃げられないのじゃ、さあ、かかってくるのじゃ」
「蘇生魔法!」
「凍りつくがいいのじゃ」
巨大な氷の塊が空中に発生すると、四方八方から勇者達に襲いかかる、ピコとプッコは身体が動かなくなり、凍えながら、氷塊に押し潰されてまた命を失った。
「蘇生魔法!」
「消し炭にしてくれるのじゃ」
「蘇生魔法!」
「闇に飲み込まれるがいいのじゃ」
「蘇生魔法!!」
「ちょっと、待つのじゃ、のう、そこの獣人、目が死んどるんじゃないか?いかにも、もう苦しいのは勘弁してくださいって顔しとるんじゃが」
「うるさい!!プッコ!奴の装備を盗んでくれ、なんとか弱体化させるんだ!」
「わ、わかったぴょん!」
「フン、のじゃ」
ロニセラは軽く首をハネると、プッコは膝から崩れ落ちながら、血を吹き出して倒れた。
それを見ていたピコは、恐怖で足がすくんで動けなくなっている。
「た、たかし様、こわいにゃ」
「くっそお!奥義、十六連撃!!」
そう叫ぶたかしが剣を振り回し、周囲の全てを切り裂き始める。
「や、ちょ、まつのじゃ、それ」
ロニセラは咄嗟にダンジョンから脱出する魔法を唱えていた。
同時に、目の前で起こった光景は、自分のダンジョンが完全に崩落し、山に埋まるところだった。
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