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「なにか変じゃない?」
あたしがそう言うと、ニッケルが応える。
「まあ、ここで議論していてもしょうがないでしょう。とりあえず上げて貰いましょう」
まあ、そうだな。コットンを先頭に大広間へあがっていく。
そこにはすでにリサベルとシュヤミベールマリン、カイトが座っていた。
「おはよ。あんた達も呼び出されたの?」
「はい。なんだかよく判らないですけど」
「ふーん。で、タキは?」
「あかね様の研究室で準備をしています」
「じゃあ、あかねは起きてるのね?」
「はい。コンシェルさんも。シャワーを浴びてくると言っていました」
あたし達も適当な隙間を見つけて、テーブルを囲むように腰を下ろす。
しばらく待っていると、タキがあかねとコンシェルさんを伴ってやってきた。
タキは人数を数え、
「予定通りね」
と言った。彼女は右手に黒い袋を持っている。腰を下ろし中身をテーブルの上に慎重に並べた。
左から、白い筒、青い筒、黄色い筒、赤い筒。筒は見覚えがある。ワクチン接種の時に使う物だ。
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