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「少し旅にでも出てみたら? 次に行く街の近くの協会に連絡入れてさ。途中であんたみたなの拾うかもしれないしね。そうやって仕事していけば腕もあがってくるわよ」
「もう少しあがったら考える。今は姉さん達についていた方が仕事が多い気がするし」
「ははは。正直でよろしい。それとあんた、車かバイク買いなよ。私の使ってもいいけどさ、いない時身動き取れなくなるよ?」
「んー、でもこの車高いんでしょ? 今までの稼ぎが全部なくなっちゃう」
「いきなりこんなの買わなくていいの。普通の車で充分でしょ。センサー類は買ってあげるからさ」
「ホント! やった!」
プレスは両手をあげてなんか妙な踊りを踊っていた。
「暴れないの!」
まあ、この娘も一人前になってきたな。本当は序列百位前後ならとっくに一人前なんだけど、今の成績は私達についているから仕事が多いってせいもあるし、まだまだ危なっかしいところもあるしな。百位以内になったら無理矢理にでも旅に出すか。一、二年もすれば一皮むけて帰ってくるだろう。
「早く帰ってなんか食べよう。お腹すいちゃった」
そう言えば、今日は朝からなにも食べてないんだった。コンシェルに戻ったらなに食べようかな?
「ハンバーグがいい!」
コットンが突然叫ぶ。
「なに? またあそこ?」
「そう。だっておいしいもん」
「判った判った。じゃあ、そこ行こう」
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