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レストランを出て車に戻ると、妙な男達があたしの車を取り囲んでいた。三人。
「何か用?」
コットンとプレスキールキットはすでに後ろで懐の銃に手をかけているだろう。
「あ、シルヴァさんでいらっしゃいますか?」
「そうだけど」
男が懐に手を入れた瞬間、みっつの銃口が男の頭に向く。男はそのまま固まった。
「め、名刺です……」
「動くなよ」
私は銃をしまって男の懐に手を入れた。確かに銃はない。
「いいよ、動いて」
コットンもプレスキールキットも銃をしまう。
「私、こういう者でして」
と名刺を差し出してきた。
「変わった名前ね? こういう者さん?」
私は男の顔から視線を外さないで応えた。実際にこうやって視線を外させてやられるパターンもあるのだ。
「またご冗談を」
男は軽く笑いながら言った。
「名乗れと言っているの。冗談なんか言ってない。私はガーディアンよ」
「……これは失礼いたしました。マイラと申します」
「後二人は?」
後ろのふたりも名乗ったがよく聞こえなかった。
「で、なんの用?」
「この辺りでランブルさんを見かけたと聞いてやって参りました」
またみっつの銃口が男の頭に向いた。
「それで何であたしの車に張り付いているの?」
「い、いえ……シルヴァさんと一緒のところを見かけたと……」
「だからなに?」
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