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《ガーディアンズⅣ Lay your hands on me》
「だって、ここ戻ってくるまで顔見てないもん。フルネームだって知らないし。────もしかして、姉さん達ってファッション系に興味ない?」
「うん」
「トップモデルよ?」
「ガーディアンには戦闘服があれば充分」
「ファッション系以外にも色んな雑誌に出てるよ?」
「銃器カタログしか興味なし」
プレスキールキットは呆れた顔で、手をあっちに行けというというように振った。
「あーやだやだ。これだからおばさんは────」
あたしとコットンは銃を取り出してプレスキールキットに向けた。
「ごめん!」
と慌てて走って逃げていく。
「莫迦ね! 冗談よ! 戻ってらっしゃい!」
恐る恐るといった感じで車の陰からこちらを伺う。
「ホント? ホント怒ってない?」
「怒ってないけどあんたがあたし達をどういう目で見ているかは判った」
「やっぱ怒ってるじゃん……」
「冗談よ。ほら、早く車に乗りなさい」
それでも恐る恐る、あたし達のあとに乗ってきた。
「でもちょっとまずいかもね。ニッケルに相談してみるか」
リングを取り出し、ボタンを押して『ニッケルに』と言う。音量も最大まで上げる。
「あ、ニッケル?」
事の顛末を話して、なんとかならないかと言ってみた。
「そんな事、とっくに手を打ってますよ」
「あ、そうなの?」
「偏光装置覚えてます?」
「あ、リロウが使ってた奴?」
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