《ガーディアンズⅣ Lay your hands on me》

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《ガーディアンズⅣ Lay your hands on me》

 自分の姿を他人の姿に見せる装置。指輪型になっている。 「それを持たせてあります。自分でなんとでもするでしょう」 「それなら良かった。あと情報売らせないようには出来ないかな?」 「まあ、人の口に戸は立てられませんから」 「そっか。まあ、本人がつかまらなきゃ大丈夫ね」 「そうですね。ところで、今どこにいます?」 「市場の裏」 「あ、では丁度良かった。こちらに寄って貰えません? 例のワクチンの携帯用と銃弾用が出来てますので。ずっと渡しそびれていました」 「あ、じゃあ、取りに行く」  車を出してまっすぐ走る。一分もかからない。いつものところに駐めて、またいつものように係員に手を振って入って行く。  ニッケルの部屋にノックして入って行くと、すでにテーブルの上に五つ、小さな十センチ程度の箱が並べられていた。 「バイクと車用によっつ。プレスにひとつ、です」 「ありがと」 「まあ、お茶でも飲んでいってください」 「あ、ありがと」  そう言ってすでに用意していたのか、奥からトレーを持って来た。乗っていたカップはよっつ。 「あれ? あたしみんなと一緒だって言わなかったよ」 「私の耳をなんだと思っているのですか。リングを通して判りますよそれくらい」 「そっか。頂くね。────ランブルはいつから?」     
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