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《ガーディアンズⅣ Lay your hands on me》
「まあ、来週からですね。色々と準備も必要でしょうし」
「じゃあ、今週はずっと仕事ないんだ? あ、今日はタキと一緒なんだっけ」
どうせ家帰っても暇だから付き合うかな。
「あ、ねえ。プレスにさ、今度車買わせるから、センサー類用意しておいてよ。あとオートクルーズも。その分はあたし払うからさ」
「用意するも何もすでに製品化してますから、いつでも大丈夫ですよ」
「でもここにないでしょ?」
「ああ、そうですね。でも車が決まらないと、オートクルーズも決められませんよ」
え。そうなのか。みんな一緒かと思ってた。
「なるべく余分なものがついてない車の方が簡単なんですよね」
「だって、プレス」
「判った」
さて、じゃあ帰るかな。
すっと席を立つ。
「あれ? もう帰られるんですか?」
「うん。タキ達と合流する。コットン達はどうする?」
「んー、あたしはもう少しここにいます」
「じゃ、あたしも」
へえ。珍しいな。
「ん、じゃまたね」
「はーい」
二人分の返事が返ってきた。
建物を出てから、リングでタキを呼び出す。車はここに置いといた方がいいな。
「あ、タキ? 今どこ?」
────市場の中よ。
「市場のどこ?」
歩きながら喋る。
────んー、真ん中くらい。クライスってお店判る? 服屋さんよ?
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