《ガーディアンズⅣ Lay your hands on me》

1/1
前へ
/337ページ
次へ

《ガーディアンズⅣ Lay your hands on me》

「まあ、来週からですね。色々と準備も必要でしょうし」 「じゃあ、今週はずっと仕事ないんだ? あ、今日はタキと一緒なんだっけ」  どうせ家帰っても暇だから付き合うかな。 「あ、ねえ。プレスにさ、今度車買わせるから、センサー類用意しておいてよ。あとオートクルーズも。その分はあたし払うからさ」 「用意するも何もすでに製品化してますから、いつでも大丈夫ですよ」 「でもここにないでしょ?」 「ああ、そうですね。でも車が決まらないと、オートクルーズも決められませんよ」  え。そうなのか。みんな一緒かと思ってた。 「なるべく余分なものがついてない車の方が簡単なんですよね」 「だって、プレス」 「判った」  さて、じゃあ帰るかな。  すっと席を立つ。 「あれ? もう帰られるんですか?」 「うん。タキ達と合流する。コットン達はどうする?」 「んー、あたしはもう少しここにいます」 「じゃ、あたしも」  へえ。珍しいな。 「ん、じゃまたね」 「はーい」  二人分の返事が返ってきた。  建物を出てから、リングでタキを呼び出す。車はここに置いといた方がいいな。 「あ、タキ? 今どこ?」 ────市場の中よ。 「市場のどこ?」  歩きながら喋る。 ────んー、真ん中くらい。クライスってお店判る? 服屋さんよ?     
/337ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加