5人が本棚に入れています
本棚に追加
《ガーディアンズⅣ Lay your hands on me》
「ああ、判った。あたしも今市場だから、合流しよう」
────ホント! 助かる。もう荷物一杯でどうしようかと思ってたところなのよ。
「うん。そうだと思ってた。じゃ、向かうね」
ま、初日の買い物だ。大量にあるだろうな。少し足早に歩く。
「服屋、服屋……あ、ここだ」
中に入るとすぐにタキを見つけた。隣に知らない女がいる。あ、偏光装置か。
「お待たせ。タキ、ランブル」
「え? なんで判るんですか?」
ランブルの姿をしていないランブルが驚きの声を上げる。
「ネタはばれているのだよ。────ほら、少し持ってあげるから貸しなさい」
二人から半分ずつ奪い取る。
「ベッドとかは買ったの?」
「はい。でもあした配達だって」
「ありゃ。じゃ、今日も家に来る?」
「いいんですか?」
「いいもなにも、あんたなにも無いところで寝るつもり?」
「はは。お邪魔します」
「あと何買うの?」
「もう殆どありません。家具類も買ったし、このお店で最後にします」
「そう」
まあ、服が一番時間かかるだろうな。私は入り口付近で待っていることにした。と、壁にランブルの写真が貼ってあったのに気がついた。
ああ、こういう服を着る娘なのか。私とは無縁の世界だな。いい顔してるじゃん。輝いている。
最初のコメントを投稿しよう!