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《ガーディアンズⅣ Lay your hands on me》
「そんな。そんな事までしてもらわなくても────」
「いいの。あたしがしたいんだから。タキにも買ってあげるよ」
「ホント! いくらぐらいの?」
ランブルに微笑んで見せる。タキと同じ気持ちになればいいんだよって。
「いくらでもいいよ」
「これでも?」
見ると一億を超えていた。
「莫迦たれ。一千万ぐらいにしとけよ」
「冗談よ。そんな高いのはいらないわよ」
荷物をその場に置いてランブルと店の奥に入っていく。
「これなんかいいんじゃない?」
とピアスを指さすが、ランブルは難しい顔をしていた。
「シルヴァの気持ちだから、いつも目につくように、指輪がいいです」
「お。なんでもいいよ」
嬉しい事言ってくれるね。
「こっちのこれなんかは駄目ですか?」
「駄目じゃないよ。でもいいいの? そんなシンプルなので。こっちの大きい石がついてるのとかは嫌い?」
「嫌いじゃないですけど、邪魔になっていつもつけてはいられないですから。小さなのでいいんです」
これは遠慮じゃないなと判った。四十万だもの。遠慮してたらもっと安いの選ぶ。
「じゃ、これね。サイズは?」
「七号です」
「細いね。───ねぇ。これの七号ある?」
店員を手招きして尋ねると、すぐに裏から持って来てくれた。
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