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《ガーディアンズⅣ Lay your hands on me》
「ふふ。そうかしら」
ランブルは偏光装置を外して、あたしに手渡した。
「様子、見に行くんでしょ? それなら姿変えられるから」
「……ありがと。でもランブルはいいの?」
「今日は家具が届くの待つだけだから。家の整理でもしてるわ」
「判った。じゃあ、借りるね」
「あ、あたしも一緒に出るわ」
玄関で剣を背負って偏光装置のボタンを押す。鏡を見るとそこには別人が立っていた。剣も見えない。これがこの装置の凄いところなのね。
ランブルの家の前で別れた。別れた直後にダッシュした。プレスキールキットの家の脇へ潜む。あれから着替えて銃器類の用意をする筈だから、まだ家を出ていないと思う。
家の中を覗くと……やはりまだいた。あ、でももう出てくるな。
ジーパンにジージャン、懐に小型の銃。うん、まあ、いいんじゃないかな。
家を出て小走りに歩くプレスキールキットについて行く。この程度の尾行に気がつかないようじゃ、あの娘もまだまだか。たった十メートル離れて歩いているだけ。隠れもしていないのに。
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