レッドブルはどこへ消えた

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しばらくまた隅のほうで飲んでいると美樹ちゃんと友達が憎きあのヒゲ野郎に連絡先交換を迫られていた。 僕は事が事ならばこの五体全てを投げ出して、ヒゲ野郎のヒゲを引っ張ってやるつもりだったが杞憂に終わった。 彼女は連絡先を交換しようとする頭の悪そうな友達の腕を引っ張り、出口へと強制連行したのだ。 途中、僕の姿を見た美樹ちゃんは『友達が酔っ払いすぎたんで先帰ります。』と言った。 そして出口へと頭の悪そうな友達を導いた後、何かを思い出したように踵を返し、こちらへと戻ってきた。 そして 『デート、本当に誘ってくださいね。待ってます』 と言って去っていったのだ。 テンションがあがった僕はひとりスポットライトの下に立ち、「獲物を呼びよせるように、サーチライトが俺をっ!照らすっ!」と叫んだ。 それをみた古庄が微笑みながら「いいね、いいね、ここにきてようやく弾けたね」と言った。
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