第3章 千里眼(前)

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 身の上話に次第に打ち解ける桜子。やがてシャンパンがさっきまでの桜子の警戒心を解いてしまう。桜子は梶原桃子の肩に頭をもたせかける。 「私ね、大学の教え子と愛し合ってたの。でもね、彼女遠くへ行ってしまったわ。」 「別れたの?」 「そうね・・・。」 「私はまだ女性とお付き合いしたことはありません。男性とも。」 「無理しなくていいのよ。お友達から始めましょう。モモ子とサクラ子、なんか可愛いじゃない。」 ころころと笑う桜子の髪の毛を優しくなでる。  桃子の携帯電話が鳴った。 「あらあら。ちょっとご免ね。」  携帯に出る桃子。 「分かりました。すぐ済ませます。」 携帯を切ると、桃子が夢見心地の桜子に言った。 「悪いけど、ゆっくりしている暇がなくなったわ。」 「何かあったんですか?」  返事の代わりに桃子が桜子の胸元へ手を入れる。 「あ、いや・・・。」 が、今度は強引に桜子の乳房に迫る。片方の手は桜子のスカートのホックを外し、ブラウスのボタンを外す。こうしてあっという間にショーツ一枚に剥かれてしまった桜子を軽々とベットに運ぶと、桃子は桜子の両足首を掴んで持ち上げた。 「ダメです。止めてください、桃子さん。」     
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