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「ものすごい音と振動で怖くて、三人で店を飛び出しました。」
岡崎家を辞去した阿木と生澤は車に戻ると早瀬に電話を入れた。
「すいませんが、ちょっと調べていただきたいことがあります。」
「了解した。」
再び六本木の街を流す機捜201。
「あの母親、占い師だったとはね。」
「新宿の街頭占いと同じと思っちゃいけない。海外、特にヨーロッパの古い街では占い師というのは相当なステータスを持っている。」
「ステータス?」
「そうだ。占い師は国の行く末も左右するし、そのほか様々な政治の裏側で暗躍するとも言われている。」
「あの人が?」
「あのマンション相当するだろう。そこへ今春引っ越してきた。金の出所は?」
「うーん。六本木で占いやっててもたいした金にはならないだろうな。」
「調べてみる価値はある。」
「確かに。親子して嘘をついてるわけだからな。」
小森珈琲茶房の店内からは週刊民衆の燃え残りが発見されている。持ち主は特定できなかった。と言うことは、不幸にして亡くなった人が持っていたのでなければ、事件後店から消えた人物が持っていたことになる。
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