警報

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警報

「いや!や、やめて!」 繁華街の裏路地の細い路地から聞こえた月乃の嫌がる声。 「月乃!」 「え・・・?春・・・弥?」 俺の目に一番に飛び込んできたのは涙目の月乃。そして月乃の細い腕をがっしり掴み壁に押せえつけている男。その瞬間、俺の中で何かが切れた。 「誰?この子のかれ・・・」 「その手離せよ!俺の女に気安く触れんな!」 暗い路地に響いた怒りに満ちた俺の声。 「おいおい、待てよ?この子は合コンに来てたんだから俺が合コン相手と何しよが勝手だろ?俺の女って言われてもねぇー」 は?合コンで出会った男女なら何してもいいのかよ?それにこいつ、鼻で笑いやがった。 「そうだね」 「え・・・」 俺の発言に言葉を失う月乃。男が完全に悪いってわけじゃない。月乃にも悪いところがある。 「だから、月乃には俺からのお仕置きが必要だね?」 俺は優しい笑みをい月乃に向ける。 「お、お仕置き?」 月乃、お前にはホントにお仕置きをしなきゃ。 「彼氏さん、お仕置きは俺がやるから帰んなよ?」 あ? まずはこいつを月乃から離すか。
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