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小雨
「月乃!なんで止めたんだよ!!」
って、こんな状態の月乃に俺は何言ってんだ・・・。我に返り後悔した。
「ご、ごめ・・・」
「・・・ったから。だから・・・」
謝ろうとすると月乃の声が小さく聞こえた。
「月乃?もう一回言ってく・・・」
「春弥が、春弥までも・・・」
月乃がゆっくりと立ち俺を見つめる。でも足がすこしぐらついてる。
「月乃、無理して立たなくて・・・」
「嫌だったの。春弥がケガしてほしくなくて・・・。それで・・・」
俺を心配して・・・。
ギュッ
俺は月乃を思いっきり抱きしめた。
「しゅ、春弥!お、怒って・・・る・・・?」
「うん。怒ってる」
「え!?ご、ごめん」
ったく、どんだけ心配したと思ってんだよ。
「月乃、お仕置きの覚悟はできた?」
お仕置きはしなきゃな。今後、こういうことをしないように。
「か、覚悟?」
「月乃」
俺は優しく月乃を見つめる。月乃は細くて、ひ弱な体をしていて、俺の愛おしい彼女。
そんな月乃には俺の甘ーいお仕置きを受けてもらう。そう、甘い、甘いお仕置きをな。
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