晴れ

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晴れ

「は?」 「あ、本当にごめんなさい!」 深く頭を下げる。結構意地っ張りの月乃がここまでするってことは結構反省してるということが伝わってきた。 なぜ合コンに行ったかというと、月乃は俺に嫉妬してほしかったらしい。普通に愛してくれるのは嬉しかったらしいが、嫉妬してちょっとはふてくされている俺が見たかった。だから人数合わせってわかっていても行ったらしい。 「襲われている時にもうこのままなのかもしれないって思った。春弥が来てくれないって思ってた」 月乃・・・。 「春弥が来た時本当に嬉しかったし安心した。」 月乃だってまさかあんなことになるなんて考えてもなかったんだろな。俺だってあの時に鈴色が来てなかったり、薫に勉強を教えていなっかたら何事もなく帰っていた。そうなっていたら確実に別れていただろうな。自分が何も出来なかったことにやるせなさで。 「ごめん!気づいてやれなくて」 彼女が大事とか言っておきながら何も月乃の気持ちに気付かなかった。 「私って最低だよね。こんな時だけ春弥を頼って、それにこんなに愛されてるってわかてるのに彼氏を試すようなことして。本当に・・・、彼女・・・失格だね」 震えた声が俺の耳に届く。なに言ってんだよ、俺のほうが彼氏失格だ。彼女にケガさせたんだから。 「月乃、こんな俺でも彼女でいてくれるか?」 「逆に私でいいの?こんな私で・・・、こんな、最低の私で・・・」 わかってないな月乃は。お前は最低な女なんかじゃないよ。この、市澤春弥の女だろ。 俺の女を見る目を舐めるなよ。お前以外に俺に合う奴が逆にどこにいるんだよ。そんな奴、お前以外に存在するわけない!
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