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食については、我が長瀬家の味に慣れさせてしまったのかもしれないけど(笑)。
「小説家、よくない?」
「いいって、何が?」
前に集中したいあたしの後ろから、弱々しいヒロの声が邪魔をする。
……う~ん、正直、相手をするのが少々面倒くさい(苦笑)。
そもそも、いつもあたしに納得と応援してもらわなきゃ出来ないっていうのが、どうなのよ?
「楽して金が入る!」
「売れたらでしょ?」
チラッと振り返って、瞳で釘を差す……すると、ヒロは一歩後ずさる(汗)。
「売れるようなの書けばいいんだろ!?」
口で勝てないの分かってるくせに、突っかかるんだから(困)。
「だいたいあんた、まともな文章書けるの? あたしとのLINEでさえ、意味不明な日本語じゃない。幼馴染だからわかるようなもんでしょ?」
「今時と言え」
「共通の言語になってない」
「それに、この間はなんだっけ?」
題名を指で確認しながら順に追っていく……うん♪ 読みたいのが決まった!
「漫画家……」
「何日続いた?」
「…1日……ぐらい」
「半日持たなかったでしょ!? はい、おしまい」
付き合ってても埒が明かないので、ヒロのベットにうつ伏せになって、本を読む態勢を整える♪
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