落ち込んでも、また、前向きに・・・

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落ち込んでも、また、前向きに・・・

 ただいま学校、昼休み。  あたしは、あれから胸にトゲが刺さったような思いでいたけれど、出来る限り気にしないように日々を送っていた。  それでも悪い事というのは重なるもので、他のクラスの女子に呼び出されてしまった。  足取り重く、指定された校舎裏へと向かう。 『な~んか、マズイ感じ……』  人気のないそこには、三人の女子の姿が。  近づいて行くと、トライアングルのセンターの子が(せき)を切ったように話し始めた。 「長瀬さんに三谷君と付き合って欲しいとは思わないけど、あんなイケメンをあっさり振るなんて一体なに様なの!? ちょっと男子から人気あるからって、お高くとまるのもいい加減にしなさいよ!」と、上擦った声で最初っから喧嘩腰。 『あ~、あれか……』  先日、彼女の口から出てきた三谷君に告白をされた。  あたしは、丁重にお断りしたんだけど、【また】男子の間で話題になったみたいだった。 【また】というのは、どうも噂によると【難攻不落の長瀬嬢(城)、攻略ならず】というのがネタになっているらしい。 『もういい加減にして欲しいわ(汗)』  そんなネタにされているお蔭で、たまに女子からこうやって恨みを買ってしまっていた。     
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