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祖母は 80歳を超えていたけれども、しっかりと会話もし、歯はなかったけれども 歯茎で 沢庵を ポリポリ噛んだ。 それは美味しそうな音だった。 母の作る 蒸しまんじゅうや、柏餅は 美味しくて 一緒に食べ、話して、どこかに行くわけでもなかったが、祖母は 毎日楽しそうに 笑っていた。 何年も離れていた時間を 取り戻すかのように、2人は懐かしそうに、昔話をしていた。
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