~昔話~

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夜の間に 雪が 降り積もり、玄関の開き戸が 開かなくなっていた。 周りを見渡しても、家もなく 本当に寂しい場所だった。 雪で足止めされて、ひと月あまり 祖母の家にいた事があった。 流石に その時の別れは辛くて、泣きじゃくりながら 手を振っていた。 母は 「あんな寂しい田舎に ばぁちゃん1人残して、親不孝だった」と 何度も 話していた。
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