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頼まれたら基本断らないのは俺の主義だが、初めて話した人といきなり連絡先の交換するのは少し抵抗がないわけでもない。
しかし、ここでチキンになるのでは男気がない。
束の間の考慮時間の末、臆さずに携帯を取り出した。
「えーと。はいこれでオッケーですね。ありがとうございます。」
「いえいえ。ていうか、クラスメートなんだし敬語じゃなくてよくない?」
「、、それもそうですか。わかった。じゃあ、改めてよろしくね、赤崎君!」
「よろしく。」
何というか、中学の時は女子と馴れ合うことが少なかったからか、この会話がとても新鮮に感じる。
「話は変わるけど赤崎君。」
「ん、何?」
「赤崎君は中学の時二度皆勤賞を受賞したよね?二年生の時と三年生の時に。」
「え、皆勤賞?」
皆勤賞は学校に一度も欠席せずに登校した生徒がもらえる賞のことだ。
「確かに二、三年の時に受賞したけど、よく知ってるね。有村さん青中だったっけ?」
「そうだよ。クラスが一緒になったのは今回が初めてだし、あまり話したこともなかったから気づかなかったかな?」
「全然気づかなかった。、、、本当に青中に居たの?」
信じられず俺は再確認した。
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